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P2Mとは?日本向けのマネジメント体系の概要や重要性と資格試験について解説!

P2Mは、日本発祥の体系的なプロジェクトマネジメント手法であり、標準ガイドブックです。2002年以来、日本プロジェクトマネジメント協会によって普及しています。本記事では、P2Mの資格試験や重要性について解説しています。ぜひ参考にしてください。

目次

  1. 日本発祥のP2Mとは
  2. P2Mの重要性
  3. P2M資格試験
  4. P2M資格の取得メリット
  5. P2M資格の難易度
  6. P2M資格試験学習法
  7. P2Mまとめ

日本発祥のP2Mとは

  • P2M(Project & Program Management)は、日本発祥のプロジェクトマネジメント手法であり、Project & Program Managementの標準ガイドブックです。2001年に経済産業省から委託され、3年間のリサーチを経て体系的にまとめられました。2002年以来、PMAJ(日本プロジェクトマネジメント協会)によって普及しています。

  • P2Mは、プロジェクトマネジメントとプログラムマネジメントを統合することで、日本独自のアプローチを提供し、複雑な事業環境に対応する革新的な方法論として注目されています。P2Mの今後の重要性はますます上がっていくと考えられます。

  • 日本プロジェクトマネジメント協会:P2Mとは何か

プロジェクトマネジメント

プロジェクトマネジメントは、特定の目標を達成するために、一時的に組織された活動を管理する手法です。P2Mにおいてプロジェクトマネジメントは、従来の手法に加えて、より戦略的な視点を取り入れています。

具体的には、プロジェクトの立ち上げから完了まで、スコープ、時間、コスト、品質などの要素を統合的に管理し、効率的に目標を達成することを目指します。

プログラムマネジメント

プログラムマネジメントは、複数の関連プロジェクトを統合的に管理し、全体最適を図る手法です。P2Mでは、プログラムを「複数のプロジェクトをまとめる統合事業」と定義し、個々のプロジェクトの成果を超えた価値創造を目指します。

プログラムマネジメントでは、戦略的な目標設定、リソースの最適配分、リスク管理、ステークホルダーマネジメントなどが重要な要素となります。

P2Mツリー

P2Mツリーは、P2Mの全体像を視覚的に表現したものです。このツリーは、プロジェクトマネジメントとプログラムマネジメントの関係性を明確に示し、両者を統合的に捉える枠組みを示します。

P2Mツリーの構成は、土台に「事業経営基盤」と「知識基盤」、そして「人材能力基盤」があります。3つの土台の上にはプロジェクトマネジメントがあり、続いてプログラムマネジメント、ミッション(組織の方針)と続きます。プロジェクトマネジメント、プログラムマネジメントを学習するには、この3つを学習することから始まります。

J-STAGE:プログラムマネジメントの概要

引用元:P2Mツリーによる知識体系概要
出典: www.pmaj.or.jp
引用元:P2Mツリーによる知識体系概要

P2Mの重要性

P2Mの重要性は、従来のプロジェクトマネジメントをより進化させ、複雑化する市場や世界情勢に対応するため複数の関連プロジェクトを統合的にマネジメントする基準を作ったことです。

例え、日本独自の基準であっても、より良い基準を作成しようとする意欲的な試みであり、またプロジェクトマネジメントの国際標準ガイドブックであるPMBOKを否定せず、部分的に踏襲しながらも、独自性を保っている点が、P2Mの意義を強調しています。

P2Mの採用により、組織は複雑な事業においても、より効果的に目標を達成し、持続可能な価値を創造することが可能となりました。したがって、P2Mは、国際的にもその重要性が注目されています。

P2M資格試験

P2M資格試験は、プロジェクトやプログラムマネジメントのスキルや知識を評価し、認定する制度です。日本プロジェクトマネジメント協会が運営しており、複数のレベルに分かれています。

各試験の概要は次の通りです。

PMC資格試験

PMC(Project Management Coordinator)は、P2M資格の入門レベルとして位置付けられています。日本プロジェクトマネジメント協会もしくはPMCeラーニング実施機関が実施する講習会を修了した人が受験できます。

PMC資格試験は、年6回実施され、P2Mの標準ガイドブックを理解すればほぼ回答できる内容の試験です。PMC資格の有効期間は5年です。継続して資格を保持したい場合は、5年ごとの更新が必要となります。

日本プロジェクトマネジメント協会:2024年度PMC資格試験

PMS資格試験

PMS(Project Management Specialist)資格試験は、特別な受験資格を設けていない、誰でも受験できるP2M資格試験です。PMC資格試験よりやや難易度は上がりますが、こちらもP2Mの標準ガイドブックを勉強していれば回答できる難易度の試験です。出題範囲は、PMC資格試験に比べ「事業経営基盤」「知識基盤」「人材能力基盤」の比率が上がり、出題比率のバランスが良くなっています。

試験は、年に3回実施されます。PMS資格の有効期限は3年ですので、資格を継続したい場合は3年ごとに更新する必要があります。

日本プロジェクトマネジメント協会:2024年度PMS資格試験及びPMSプログラム試験

PMSプログラム試験

PMSプログラム試験は、PMC資格試験合格者が受験できるP2M資格試験です。PMC資格取得者は、PMSプログラム試験を受験し、合格するとPMS資格を取得できます。また指定の資格保有者もPMSプログラム試験を受験できます。

PMSプログラム試験の範囲は、概ねPMS資格試験の範囲からPMC資格試験範囲を除外した部分です。PMS資格試験よりも出題範囲が狭まるため、PMS資格試験よりも難易度は下がります。

日本プロジェクトマネジメント協会:FAQ(よくある質問)

PMR資格試験

PMR(Program Manager Registered)資格試験は、PMS資格登録者であり、プログラム・プロジェクトの実務経験が3年以上ある人が受験できるP2M資格試験です。1次試験と2次試験に分かれていて、1次試験に合格しないと2次試験には進めません。

試験は年に1回だけ実施され、プログラム・プロジェクトマネジメントの実践力を問われる試験ですので、難易度は高いです。PMR資格の有効期限は5年で、CPU(Continuing Professional Development Unit)制度により、更新の際には一定のCPUポイントを必要とします。

日本プロジェクトマネジメント協会:2024年度プログラムマネジャー・レジスタード資格試験

PMA資格試験

PMA(Program Management Architect)資格試験とは、P2M資格試験の中で最高レベルに位置づけられ、PMR資格試験の上位資格とされています。PMR資格の所有者であれば受験できますが、現在は未実施の試験となっています。

日本プロジェクトマネジメント協会:P2M資格試験について

P2M資格の取得メリット

P2M資格を取得すると、さまざまなメリットがあります。

ここではP2M資格取得により得られる代表的なメリットを、2つ紹介します。

プログラム管理・プロジェクト管理知識習得の証明

P2M資格は、保有者がプログラム管理およびプロジェクト管理に関する体系的な知識と実践的なスキルを有していることを客観的に証明します。プログラム・プロジェクトマネジメントにおいての専門性の証明となり、標準化された知識体系を有していることを示せます。

またP2Mは日本発祥の概念ですが、国際的に認知された標準規格です。P2M資格を取得していれば、グローバルな職場環境においても、マネジメント能力や知識を証明できます。

キャリアパスへのつながり

P2M資格を取得することで、キャリアパスへのつながりも期待できます。P2M資格を所有することで、より責任のある職務や新たなプロジェクト参加の機会に恵まれる可能性があり、キャリアアップを目指す上で有利に動けます。

また前述の通り、P2M資格は国際的に認知されているのでグローバル市場へキャリアが開ける可能性もあります。より広い市場で高い専門性を獲得したい場合に、P2M資格は大いに役立つと考えられます。

P2M資格の難易度

P2M資格試験の難易度は、受験者の経験や知識レベル、また目指す資格のレベルによって異なりますが、一般的には他のプロジェクトマネジメント資格と比較して、高い難易度だと言われています。

したがって、P2M資格の取得のためにはある程度の勉強時間が必要となります。現職に就いたまま勉強するのであれば、業務外の時間の確保が必須となります。ただ出題される試験問題は「改訂3版 プログラム&プロジェクトマネジメント標準ガイドブック」を中心に構成されているので、出題範囲は比較的広くなく、勉強しやすいとは言えるでしょう。

P2M資格試験学習法

P2M資格試験の合格を目指すには、体系的な学習アプローチを行い、効率的に勉強を進めることが不可欠です。

効果的でおすすめな学習方法について、ここでは解説します。

プログラム&プロジェクトマネジメント標準ガイドブックの活用

「プログラム&プロジェクトマネジメント標準ガイドブック」(通称P2Mガイドブック)は、P2M資格試験の公式テキストであり、出題範囲の中心となっています。この公式ガイドブックを全面的に活用することが、P2M資格試験の合格への最短ルートです。

P2Mガイドブックは、比較的購入しやすい点も、おすすめなポイントです。全国書店やAmazonなどECサイトでも購入が可能です。受験を決意した方は、すぐに近くの書店に行き、ガイドブックの内容を確認してみてください。

P2M資格試験対策講座の受講

P2M資格試験対策講座を受講することも、P2M資格試験の効率的な勉強方法と言えるでしょう。専門的な講座を体系的にわかりやすく学べます。日本プロジェクトマネジメント協会やPanasonicなどがP2M資格試験対策講座をeラーニングで提供しています。

ネット環境さえあれば、どこでも本格的な資格勉強ができますので、現職が忙しい社会人でも、勉強しやすい点が、おすすめです。

日本プロジェクトマネジメント協会:P2M講習会・講座セミナー等について

Panasonic:eラーニング P2M資格試験対策講座

P2Mまとめ

本記事では、日本発祥のP2M(Project & Program Management)について、説明しました。プロジェクトマネジメントとプログラムマネジメントの違いについても説明しています。P2Mの重要性は、日本がより良い基準を作成しようとする意欲的な試みである点、そして、複雑な事業においてもより効果的に目標を達成し、持続可能な価値を創造することを可能とした点にあります。

P2Mの資格試験にはいくつか種類があり、目指す資格によって試験のレベルが異なります。P2M資格試験のそれぞれの違いや受験資格、難易度などにも言及しているので、参考にしてください。

P2M資格を取得すれば、プロジェクトマネジメントだけでなく、プログラムマネジメントにおいても、自身の専門性を証明できます。またP2Mは国際的に認知されている資格ですので、グローバル市場へのキャリアパスとなってくれる可能性もあります。

試験の難易度は高いですが、勉強の環境を整えやすい資格と言えるので、ぜひ挑戦してみて、自身のキャリアアップや所属する組織の成長へ繋げてください。

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