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ドライブバイダウンロードとは?攻撃の仕組みや被害事例と対策を解説!
ドライブバイダウンロードの攻撃は、ウェブサイトの閲覧時、自動的にパソコンへマルウェアをダウンロードさせる仕組みです。この攻撃により個人情報の盗難や金銭被害などのリスクがあります。これらの手口や有効な対策について、事例を用いて解説します。
目次
ドライブバイダウンロードとは
ドライブバイダウンロードとは、ウェブサイトの閲覧時に、自動的に悪意のあるプログラムがパソコンにダウンロードされる攻撃です。
実行されたプログラムは、マルウェアやトロイの木馬といった攻撃へと転じて被害が拡大し、年々その手口は巧妙化しています。過去の事例では悪意のあるウェブサイトだけでなく、正規のウェブサイトにマルウェアが仕込まれたケースもありました。
個人ユーザだけでなく、企業のウェブサイト管理者にとってもドライブバイダウンロードによる攻撃は多大なリスクが潜んでいます。この記事では、気づかないうちに実行されるドライブバイダウンロードの被害に対して、事例と対策を解説します。
ドライブバイダウンロードの仕組み
ドライブバイダウンロードは、ブラウザやプラグインの脆弱性を悪用して実行される仕組みです。攻撃者は、ブラウザやプラグインに存在する脆弱性を突いて、悪意のあるプログラムを挿入し、自動的にダウンロードさせます。
また、ウェブサイトを開いた際に、自動で悪意のあるプログラムが埋め込まれたウェブサイトに誘導される手口もあり、注意が必要です。
ドライブバイダウンロードは通常、ユーザーに通知されません。脆弱性を突き、不正な自動実行をするサイレント攻撃により、ユーザーは攻撃が行われたことに気づかずに、被害にあいます。
ドライブバイダウンロードの手口
ドライブバイダウンロードは、悪意のある広告の配信や、ウェブサイトに悪意のあるスクリプトを直接挿入する手口を使います。ドライブバイダウンロードの主な手口を下記の4つにまとめました。
手口1:ウェブサイトの調査
ドライブバイダウンロードの攻撃者は、まずターゲットとなる脆弱なウェブサイトを調査します。攻撃のターゲットになりやすいのは、人気があって脆弱性のみられるウェブサイトやプラグインです。
例えば、古いソフトウェアのバージョン、セキュリティの欠陥、または不十分なセキュリティ設定などがあります。攻撃者はこれらの脆弱性を利用して、ウェブサイトの内容を改ざんしたり悪意のある不正な広告を仕込むため、注意が必要です。
手口2:ウェブサイト改ざん
ドライブバイダウンロード攻撃者の目的は、脆弱性を悪用して正規のウェブサイトに侵入し、ウェブサイトを改ざんすることです。改ざんされたウェブサイトには悪意のある実行プログラム(スクリプト)が仕込まれ、アクセスと同時に実行される手法です。
また、不正なリダイレクトにより攻撃者のウェブサイトに移動するケースもあります。そのウェブサイトで悪意のあるプログラムがダウンロードされる手法です。
手口3:バナー広告を改ざん
バナー広告を改ざんする目的は、悪意のあるリンクを仕込むことです。ユーザーが改ざんされたバナー広告をクリックすると、自動的に悪意のあるプログラムがダウンロードされます。
例えば、不正なポップアップ広告の表示が挙げられます。ポップアップ広告はユーザーのウェブサイト閲覧時に表示され、悪意のあるウェブサイトへの誘導文を含む可能性があります。また、正規のバナー広告も同様に危険です。
バナー広告の改ざんは、攻撃者がより広い範囲で閲覧者にアクセスできるため、効果的な攻撃手法として利用されます。
手口4:ユーザーのアクセス時に攻撃
攻撃者は、ユーザーがウェブサイトにアクセスしたタイミングを狙って攻撃します。例えば、ユーザーがログイン画面にアクセスしたときに、自動的に悪意のあるプログラムを実行する手口が挙げられます。
この手口では、攻撃者が特定のウェブサイトへのアクセスを待つ必要がないため、攻撃がより効果的に行われます。偽の警告メッセージソーシャルエンジニアリングなどの手法も使われ、より巧妙化した手口に注意が必要です。
ドライブバイダウンロードのリスクや危険性
ドライブバイダウンロードがもたらす3つの主要なリスクと、それぞれの危険性を詳細にまとめました。悪意のあるプログラムをウェブサイトや広告経由で自動的にダウンロードさせる手法は下記です。
- トロイの木馬による悪質
- マルウェア感染
- 無差別攻撃
ドライブバイダウンロードは、近年最も巧妙かつ深刻なサイバー攻撃の一つとして認識されています。一見すると安全なウェブサイトにアクセスしただけなのに、ユーザーの端末にマルウェアが感染してしまう攻撃手法について見ていきましょう。
リスク1:トロイの木馬による悪質化
ドライブバイダウンロード攻撃で一般的な被害は、トロイの木馬の悪質化によるものです。トロイの木馬は、正規のソフトウェアに偽装してパソコンへ侵入し、潜伏期間を経て悪質な動作を引き起こします。
トロイの木馬でシステムにバックドアを作成し、ダウンロードされたマルウェアの種類や機能を拡張するためです。
これにより、攻撃者は被害者のシステムを遠隔で制御し、機密情報を盗んだり、プログラム改ざんを行ったりする危険性があります。
リスク2:マルウェア感染
ドライブバイダウンロード攻撃では、トロイの木馬以外にも、様々な種類のマルウェアに感染する危険性があります。マルウェアはウイルスやスパイウェアなどの形態を取り、システムに侵入し、データを破壊したり、個人情報を盗んだりする手法です。
ウイルスでパソコンプログラムの破壊やデータ改ざんを行なったり、ワームでネットワークを経由し自動的に複製・拡散したりします。他にも、スパイウェアではユーザーの行動を監視し、情報を窃取します。これらのマルウェアは重大な損害などのリスクがあります。
リスク3:無差別攻撃
ドライブバイダウンロードは無差別攻撃の手法の一つであり、ウェブサイトを訪れるユーザーがターゲットです。攻撃者は、ウェブサイトや広告を通じて、多くのユーザーをドライブバイダウンロード攻撃します。
その結果、広範囲にわたるマルウェア感染やデータ漏洩などのリスクが特徴的です。特に、適切なセキュリティ対策を講じていない組織や個人が被害に遭う危険性が高まります。
それにより、大手企業のサイトやショッピングサイトなど、一見安全なサイトも含まれるため、常に警戒することが重要です。
ドライブバイダウンロードの被害事例
ドライブバイダウンロード攻撃は、巧妙かつ深刻なサイバー攻撃であり、近年被害が拡大しています。以下では、代表的な下記の6つの被害事例を取り上げ、それぞれの詳細を分析します。
- 国土交通省
- RIGエクスプロイトキット
- Android端末
- 歌詞提供サイト
- JR東日本
- アップロードサービス
これらの被害事例は、マルウェア感染によるデータ漏洩や機密情報の流出など、深刻な影響があります。広告ブロッカーなどのセキュリティの強化と定期的なシステムの監視が重要であり、その実施が必要不可欠です。
被害事例1:国土交通省
国土交通省の公式ウェブサイトが海外からの不正アクセスにより改ざんされ、ドライブバイダウンロード攻撃を受けた被害です。攻撃者は、改ざんされたウェブサイトへアクセスしたユーザーのパソコンに、情報窃取型マルウェアを感染させました。
被害の規模は非公表です。しかし、多くのユーザーがパスワードやクレジットカード情報などを盗み出すマルウェアに感染したと推測されます。公式ウェブサイトであっても常に改ざんの可能性を念頭に置き、最新のセキュリティ対策が重要です。
被害事例2:RIGエクスプロイトキット
RIGエクスプロイトキットは、複数の脆弱性を悪用してユーザーの端末にマルウェアを感染させる攻撃ツールです。これはドライブバイダウンロード攻撃によく利用され、マルウェアが広告やウェブサイトから自動的にダウンロードされます。
RIGエクスプロイトキットの被害は、推定数百万件のユーザーが情報窃取、遠隔操作などのマルウェア被害に遭ったとされます。
ソフトウェアの脆弱性が原因とされ、早期に発見・修正されるため、常に最新のOSやブラウザを使用することが重要です。
被害事例3:Android端末
Android端末でも、ドライブバイダウンロードによる被害が報告されています。この被害は、Android端末のセキュリティの脆弱性が悪用され、多くのユーザーが個人情報の漏洩や端末の制御を失うという被害に遭いました。
これは、公式のアプリストアに悪意のあるアプリが紛れ込んだことや、ユーザーのセキュリティ意識が低かったことが原因と考えられます。
公式のアプリストア以外からアプリをダウンロードしないことや、不明なアプリの許可を求められても許可しないことが重要です。
被害事例4:歌詞提供サイト
歌詞提供サイトは、広告経由で悪意のあるコードを配信する手口を利用した被害事例が報告されています。攻撃者は、改ざんされたサイトに歌詞提供アクセスしたユーザーのパソコンに、情報窃取型マルウェアを感染させました。
この被害事例では、利用者がウェブサイトの閲覧でマルウェア感染の被害を受け、個人情報の漏洩や端末の不安定化が発生しました。原因でもある違法ダウンロードサイトの閲覧はマルウェア感染のリスクが高いため、利用は避けるべきでしょう。
被害事例5:JR東日本
JR東日本の公式ウェブサイトが改ざんされ、ドライブバイダウンロード攻撃を受けた被害です。JR東日本のウェブサイトを閲覧した利用者がマルウェア感染の被害を受け、個人情報の漏洩や端末の制御を失う被害が生じました。
この被害事例から、公式ウェブサイトであっても改ざんの可能性を念頭に置き、最新のセキュリティ対策を講じる必要があります。
被害事例6:アップロードサービス
アップロードサービスも、悪意のある広告やウェブサイトを通じてドライブバイダウンロードの被害に遭っています。ファイルアップロードサービスが改ざんされ、改ざんされたサービスにアップロードされたファイルにマルウェアが仕込まれました。
この被害事例から、信頼できない外部からのファイルはダウンロードしないことが第一にあげられます。また、ダウンロードファイルはウイルススキャンを行う対策が重要です。
ユーザー向けドライブバイダウンロード対策
悪質化するドライブバイダウンロードの攻撃を防ぐために、有効なユーザー向けのドライブバイダウンロード対策は以下の4点です。
- セキュリティソフトの導入
- どのサイトでもチェックしてから閲覧
- EDRの導入
- OSやアプリケーションは常に最新版にアップデート
ドライブバイダウンロードは、ウェブサイトにアクセスしただけでマルウェアに感染してしまうため、対策は必須です。
これらの対策を組み合わせることで、ドライブバイダウンロードによるマルウェア感染から身を守ることができます。常にセキュリティ意識を持ち、予防策を実践することが重要です。
対策1:セキュリティソフトの導入
最新のセキュリティソフトを導入して常に高いセキュリティ体制を保つことは、ドライブバイダウンロード対策に効果的です。セキュリティソフトは定期的なスキャンなどにより、マルウェアや不審な動作の検出機能が充実しています。
さらに、マルウェアの駆除や、不正アクセスのブロック機能を備えており、ドライブバイダウンロードのリスクの低減が可能です。
無料版よりも有料版の方が高度な機能を提供されていることが多いため、信頼できるメーカーのセキュリティソフトを選びましょう。
対策2:どのサイトでもチェックしてから閲覧
リンクや広告をクリックする前に、ウェブサイトが安全であるかどうかを確認することが重要です。怪しい広告や不審なリンクを避け、セキュリティに関する警告などを確認してからウェブページを閲覧しましょう。
ウェブサイトにアクセスする前に、以下のポイントに注意することで、ドライブバイダウンロード攻撃のリスクを軽減できます。
- 不審なバナーや広告をクリックしない
- URLに不自然な文字列(スペルミスや余分な文字)が含まれていないか
- HTTPS通信(https://)を利用しているか
- 口コミや評判の確認
対策3:EDRの導入
EDR(Endpoint Detection and Response)は、エンドポイント(端末)上の脅威を検知、分析、対応するセキュリティソリューションです。ドライブバイダウンロードなどの攻撃を早期に検知し、適切な対策を講じることができます。
EDRはより高度な機能を備えており、ドライブバイダウンロード攻撃などの脅威に対処可能です。アンチウイルスソフトと併用することで、より万全なセキュリティ対策をとることができます。
対策4:OSやアプリケーションは常に最新版にアップデート
常に最新版にアップデートすることで、OSやアプリケーションの既知の脆弱性を修正し、攻撃をブロックすることができます。定期的なアップデートを行う習慣が大切です。
OSやアプリケーションの脆弱性は、ドライブバイダウンロード攻撃の標的となりやすく、攻撃者に悪用される可能性があります。OSやアプリケーションの自動アップデート機能を有効にし、公式の配布元からアップデートファイルをダウンロードしましょう。
管理者向けドライブバイダウンロード対策
管理者向けの、効果的なドライブバイダウンロード対策について解説します。攻撃者は、企業のウェブサイトやシステムに脆弱性を突いてマルウェアを仕込みます。顧客情報や機密情報などを盗取したり、業務を妨害したりする可能性があるため、以下の4つの対策の実施が必要です。
- セキュリティソフトで自社サイトをチェック
- 脆弱性診断を受ける
- CMSは常に最新バージョンにする
- FTPやCMSの認証強化
これらの対策を実施することで、管理者はドライブバイダウンロードによるセキュリティリスクを最小限に抑えることができます。定期的なセキュリティ対策の実施とセキュリティ意識の向上が重要です。
対策1:セキュリティソフトで自社サイトをチェック
自社のウェブサイトを定期的にセキュリティソフトでスキャンし、脆弱性やマルウェア感染がないか確認することが重要です。セキュリティソフトを利用して内外部のネットワークアクセスも含めてチェックし、脆弱性を速やかに修正しましょう。
企業のウェブサイトやアプリケーションは定期的にスキャンを実行し、常に最新の状態を維持する必要があります。さらに、定期的に脆弱性診断を行うことで、悪意のあるプログラムや脆弱性を検出することが必要です。
対策2:脆弱性診断を受ける
定期的に脆弱性診断を受けることで、悪意のあるプログラムや脆弱性を検出することが必要です。外部のセキュリティ専門家やセキュリティ企業に依頼して、定期的な脆弱性診断を受けることが推奨されます。
ウェブサイトやWebアプリケーションに存在するセキュリティ上の脆弱性を特定することが可能です。診断結果に基づいて脆弱性を速やかに修正し、外部からの攻撃だけでなく、内部からの攻撃も想定した診断を受けましょう。
対策3:CMSは常に最新バージョンにする
CMS(コンテンツ管理システム)を利用している場合、常に最新のバージョンにアップデートすることが重要です。新しいバージョンにはセキュリティの修正や脆弱性の修正が含まれており、古いバージョンのままでは被害リスクが高まります。
CMSは脆弱性が多いソフトウェアとして知られています。性能の向上のためにプラグインを多数配布しており、脆弱性が狙われやすいのが理由です。定期的にアップデート状況を確認し、最新版にアップデートしましょう。
対策4:FTPやCMSの認証強化
FTP(ファイル転送プロトコル)やCMSなどの管理画面へのアクセスを制限し、強力な認証方式を採用することが重要です。二要素認証やシングルサインオン(SSO)などの認証機能を導入することで不正なアクセスを防止し、セキュリティを強化できます。
多要素認証は、パスワードに加えて、生体認証やワンタイムパスワードなどを利用しましょう。パスワードは推測しやすいものや使い回しのものは避けるべきです。
ドライブバイダウンロードのまとめ
ドライブバイダウンロードは、個人や企業に深刻な被害をもたらすサイバー攻撃です。リスクを理解し、適切な対策を講じることが重要です。これらの対策を組み合わせることで、被害を防ぐことができます。
- セキュリティソフトの導入
- サイトはチェックしてから閲覧
- OSやアプリケーションは常に最新版にアップデート
- FTPやCMSの認証強化
また、不審なリンクや添付ファイルを開かないなど、基本的なセキュリティ対策を徹底する必要があります。セキュリティソフトを導入し、端末を常に最新の状態に保ちましょう。
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