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エンドポイントセキュリティとは?種類ごとの特徴や対策の仕組みを解説!

エンドポイントセキュリティは、ネットワークに接続するエンドポイント(パソコン、スマートフォンなど)の保護対策です。データ漏洩やサイバー攻撃の増加に伴い、エンドポイントセキュリティの主な種類や特徴、仕組みについて詳しく解説します。

目次

  1. エンドポイントとは
  2. エンドポイントセキュリティとは
  3. エンドポイントセキュリティを用いた対策が必要とされる理由
  4. エンドポイントセキュリティの種類と仕組み
  5. エンドポイントセキュリティの特徴
  6. エンドポイントセキュリティ導入時の対応
  7. エンドポイントセキュリティまとめ

エンドポイントとは

エンドポイントとは、ネットワークに接続される末端のデバイスを指します。例えば、パソコン、スマートフォン、タブレットなどです。具体的には、以下のようなデバイスがエンドポイントに該当します。

  • コンピュータ(デスクトップ、ノートパソコン)
  • モバイルデバイス(スマートフォン、タブレット)
  • サーバー(オンプレミス、クラウドベース)
  • IoTデバイス(インターネットに接続された家電製品やセンサー)
  • プリンターやスキャナーなどのネットワーク周辺機器
  • ルータなどの接続機器

近年、ネットワークに接続されるデバイスの種類は多様化しており、セキュリティ対策が必要なポイントです。これらはマルウェアなどのサイバー攻撃による、ネットワークへの侵入経路となる可能性があります。

エンドポイントセキュリティとは

エンドポイントセキュリティとは、エンドポイントを保護するためのセキュリティ対策および技術の総称です。エンドポイントの種類が増えると管理が難しくなり、セキュリティリスクも高まります

エンドポイントセキュリティの目的は、不正アクセスやマルウェア攻撃からデバイスを守り、データの漏洩を防ぐことです。

従来のセキュリティ対策は、ファイアウォールなどの内部と外部のネットワークを対策する「境界型セキュリティ」でした。これは、ネットワーク外部からの攻撃を防ぐものです。

エンドポイントを狙った内部からの攻撃や、侵入したマルウェアによる情報漏洩などの脅威には対応できませんでした。

サイバー攻撃の脅威を防ぐために、ネットワーク上の全てのエンドポイントを保護する必要があります。

エンドポイントセキュリティを用いた対策が必要とされる理由

エンドポイントセキュリティを用いた対策が必要とされる理由は、サイバー攻撃の高度化やネット環境の普及などです。

近年、業務や情報収集のために様々なデバイスを使用しています。しかし、これらはサイバー攻撃の標的となりやすく、情報漏洩やシステム障害などの深刻な被害を引き起こす可能性が高まりました

多様化するエンドポイントを効果的に保護するためには、適切なエンドポイントセキュリティ対策の導入が必要です。セキュリティ対策が必要なポイントを次の項目から解説します。

サイバー攻撃の高度化

近年、サイバー攻撃は高度化しており、従来のセキュリティ対策では対応しきれないケースが増えています。特定の企業や個人を標的とした攻撃など、従来のセキュリティ対策では防ぐことが困難です。

例えば、攻撃者はゼロデイ攻撃、フィッシング、ランサムウェアなど、さまざまな手法を駆使して企業のエンドポイントを狙います

これらの攻撃はエンドポイントを入口として組織全体に侵入する可能性があるため、エンドポイントセキュリティが不可欠です。

社外持ち出しエンドポイントの増加

ビジネス環境の変化により、企業では社外持ち出しエンドポイントが増加傾向です。ノートパソコンを社外に持ち出す機会が増え、スマートフォンやタブレットなどモバイルデバイスが積極的に活用されています。

さらに、紛失や盗難、不正アクセスによって、機密情報が漏洩するリスクも増えました。これらのエンドポイントがネットワークの外で利用されるリスクが高まり、不正アクセスやデータ漏洩の可能性が増大します。

社外で使用されるエンドポイントを保護するためには、強固なセキュリティ対策が必要です。

ゼロトラストの推進

近年、企業ではゼロトラストが推進されています。ゼロトラストとは、「ゼロトラストセキュリティ」と呼ばれる新しいセキュリティモデルです。

ゼロトラストは、ネットワーク内部のすべてのデバイス接続を信頼せず、常に認証とアクセス制御を行います。これは、ネットワークの安全性や、適切なセキュリティ対策が施されたデバイスかを確認するものです。

これにより、ネットワークの内部外に関わらず全エンドポイントが保護され、内部脅威や外部攻撃から企業を守ることができます。

リモートワークの浸透

新型コロナウイルスの影響から、リモートワークが浸透しました。リモートワークでは、自宅や外出先など社外から企業ネットワークにアクセスするため、オフィス環境よりもリスクが高まります。

社外のネットワークはセキュリティが強固でない場合が多いため、攻撃の対象となりやすく、十分にリスクを回避できません。こういった状況では、エンドポイントのセキュリティがいっそう重要だと考えられます。

リモートワーク環境でのエンドポイントセキュリティ対策は、企業のセキュリティ全体を強化するために必要不可欠です。

エンドポイントセキュリティの種類と仕組み

エンドポイントセキュリティでは、企業がエンドポイントを保護するための重要な仕組みとして、以下の4つの種類にまとめました。

次の項目から、深刻な被害を防ぐためのエンドポイントセキュリティの種類とその仕組みについて詳しく解説していきます。

種類1:DLP

DLPは、社外への持ち出しを防ぎ、データの不正な利用や情報漏洩を防止するためのセキュリティツールです。具体的には、以下の機密情報の漏洩防止機能が搭載されています。

  • 情報の分類
  • 情報へのアクセスや転送の監視
  • 情報の持ち出し制御

データの送信前に機密情報を検出し、定義に応じてブロックすることで、機密情報の漏洩リスクを低減できる仕組みです。また、誤操作を防ぐことも可能です。

DLPは、情報漏洩のリスクが高い企業、個人情報や医療情報などの機密情報を取り扱う企業に特に有効なツールになります。

種類2:EDR

EDRは、エンドポイントに侵入したマルウェアを検知し、迅速に対応するためのセキュリティツールです。「Endpoint Detection and Response」の略で、エンドポイント検出のために以下の機能が搭載されています。

  • エンドポイントの活動監視
  • マルウェアなどの脅威検知
  • インシデントの迅速な対応

EDRは侵入後の悪意のあるファイルの実行や、不審な操作の検知に役立ちます。操作分析やマルウェアの検知などを通じて、攻撃の早期発見と端末の隔離などを行う仕組みです。

また、新種のマルウェアや高度な攻撃手法にも対応しています。これにより、攻撃を受けた場合でも、迅速にその影響を制限し、被害を最小限に抑えることが可能です。

種類3:EPP

EPPは、エンドポイントをマルウェアや不正アクセスなどの脅威から保護するためのセキュリティツールです。「Endpoint Protection Platform」の略で、ウイルスのパターン登録による侵入前の検知機能が搭載されています。

  • アンチウイルス
  • ファイアウォール
  • エンドポイントの使用を制限

EPPは、防御による基本的なエンドポイントセキュリティ対策として、幅広い企業で導入されています。セキュリティの管理のしやすさとコスト削減に有効です。

種類4:NGAV・NGEPP

NGAV・NGEPPは、未知のマルウェアや高度な攻撃手法を用いた攻撃にも対応できる、次世代のセキュリティツールです。「Next Generation」の略のとおり、従来のアンチウイルスソフトやEPPの機能に加え、AIなどの技術を活用しています。

NGAVおよびNGEPPは、新たな脅威に対してより効果的な防御が可能となります。高度なセキュリティ対策が必要な企業や、サイバー攻撃の標的となりやすい企業に特に有効です。

エンドポイントセキュリティの特徴

エンドポイントセキュリティの特徴は、企業がデータ漏洩やサイバー攻撃のリスクを管理し、セキュリティを強化することです。ここでは、エンドポイントセキュリティの特徴を詳しく分析します。

セキュリティ意識の向上、応答時間の短縮、規制コンプライアンスのサポートは、エンドポイントセキュリティの向上に不可欠です。

特徴1:エンドユーザーの意識向上

エンドポイントセキュリティの導入には、従業員をはじめとするエンドユーザーのセキュリティ意識の向上が重要です。セキュリティ教育では、以下のポイントをおすすめします。

  • パスワードの管理方法
  • マルウェアやフィッシング詐欺への対策
  • 不審なメールやファイルへの対応

エンドユーザーがセキュリティ教育によってリスクを理解し、適切な行動を取ることでセキュリティ意識を高めることができます。

特徴2:応答時間の短縮

応答時間の短縮は、サイバー攻撃の被害を最小限に抑えるために重要です。エンドポイントセキュリティは、攻撃やインシデントに対する応答時間の短縮を可能にします。

EDRやNGAVなどの技術は、エンドポイント上の異常な活動をリアルタイムで検出し、即座に対応することが可能です。既知のマルウェアや類似パターンを検知し、 分析することで、マルウェア感染などの被害を拡大する前に対処します。

応答時間の短縮により、サイバー攻撃の影響を最小限に抑え、迅速かつ効果的に対処することが可能です。

特徴3:規制コンプライアンスのサポート

エンドポイントセキュリティは、規制コンプライアンスをサポートすることが可能です。規制コンプライアンスへの適合は、企業が法的なリスクや罰金を回避し、信頼性と信頼性を高めるのに役立ちます。以下は、規制コンプライアンスのサポートに重要です。

  • データの暗号化
  • セキュリティイベントに関するログ管理
  • アクセス権限の管理
  • エンドポイントの脆弱性管理

規制コンプライアンスの規制要件を満たすためには、このように、個人情報や機密データを適切に保護する必要があります。

EDRの特徴

EDRは、高度なマルウェア検知と迅速な対応など、エンドポイント保護の特徴がある次世代エンドポイントセキュリティです。

近年、マルウェアがエンドポイントに侵入してからネットワークに拡散するケースが多く、従来の対策では十分な防御ができません。

EDRを導入することで、情報漏洩やシステム障害などの重大な被害を防ぎ、安全なビジネス環境を確保可能です。以下の項目で、EDRの主な特徴について詳しく解説します。

特徴1:エンドポイントがマルウェアの動作開始場所

EDRの主な特徴の1つは、マルウェアの動作開始場所であるエンドポイント自体を監視することで、直接的に保護することです。

EDRはマルウェアの振る舞いや活動を監視し、不審な動きを検知する仕組みです。これにより、既知のマルウェアだけでなく、未知の脅威やゼロデイ攻撃なども検出することができます。

さらに、EDRはエンドポイントでのマルウェアの動作開始場所を特定し、被害が拡大する前に最小限に抑え、迅速に対応可能です。

特徴2:攻撃のラテラルムーブを捉える

EDRは、攻撃者がエンドポイントからネットワーク内を動き回る「ラテラルムーブメント」をとらえる機能があります。

攻撃者がエンドポイントに侵入した後、他のエンドポイントやシステムに拡散しようとする動作を監視し、阻止することが可能です。また、攻撃の拡散パターンを分析することで、未然に攻撃を防ぐための対策を講じることも可能です。

特徴3:リモートでの対処・調査が可能

EDRは、リモートでエンドポイントの操作をし、被害の対処や調査が可能なため、インシデント発生時に迅速な対応ができます。具体的には、以下のような操作が可能です。

  • 感染したファイル(マルウェア)の隔離
  • 悪意のあるプロセスの終了
  • エンドポイントの再起動

また、EDRはリモートでエンドポイント上の詳細な調査を行うこともでき、攻撃の原因や影響を迅速に特定することができます。

エンドポイントセキュリティ導入時の対応

エンドポイントセキュリティの導入は、リスクを最小限に抑え、データとネットワークを保護するために必要です。

しかし、エンドポイントセキュリティを導入しても、適切な対策を講じなければ十分な効果を得ることができません。

エンドポイントセキュリティ導入時に考えるべき具体的な対応について、次の5つの項目に分類して解説します。

対策1:ガイドラインを参考にする

エンドポイントセキュリティを導入する際には、標準のセキュリティガイドラインを参考にすることが重要です。まずは、ガイドライン作成に重要な観点について、以下のガイドラインの参考をおすすめします。

  • 政府機関等の対策基準策定のためのガイドライン
  • サイバーセキュリティ経営ガイドライン

内閣サイバーセキュリティセンター策定の「政府機関等の対策基準策定のためのガイドライン」は、高レベルの対策基準です。

また、経済産業省が情報処理推進機構(IPA)とともに策定した「サイバーセキュリティ経営ガイドライン」も参考にしましょう。公式サイトでは支援ツールも公開されています。

対策2:環境整備とシステムの見直し

エンドポイントセキュリティの導入と同時に、環境整備やシステムの見直しをし、現状のセキュリティの確認が重要です。

まずは、ガイドラインを参考に、セキュリティ対策チームを発足し、セキュリティの現状確認や対処フローについて取りまとめます。確認する観点は以下がおすすめです。

  • OSの最新バージョンへの更新
  • 脆弱性の修正パッチの適用
  • 不要なソフトウェアのアンインストール
  • パスワードポリシーの強化

これらの対策により、エンドポイントのセキュリティレベルを向上させることができます。エンドポイントセキュリティを効果的に運用しましょう。

対策3:振る舞い検知

エンドポイントセキュリティには、不審な振る舞いを検知し、即座に対処する機能が必要です。振る舞い検知は、ファイルの挙動を分析することで、未知のマルウェアや高度な攻撃手法を用いた攻撃を検知します。

エンドポイント上での不審な動作を監視し、それらがサイバー攻撃の兆候であるかどうかを評価することが重要です。エンドポイントセキュリティには、振る舞い検知機能のある製品が多いため、環境に合わせて選びましょう。

対策4:マルウェア検知

エンドポイントセキュリティにおいて、侵入前のマルウェア検知と、マルウェアに感染した場合の被害の最小化が重要です。

エンドポイントセキュリティ製品には、マルウェアやその他の悪意のあるソフトウェアの検知機能があります。暗号化されたマルウェアの侵入が増加したことで、暗号化前や複合語の処理を監視する仕組みです。

しかし、未知のマルウェアに未対応の製品もあるため、コストや他の製品の組み合わせを考え、適切に運用しましょう。

対策5:ID管理

エンドポイントセキュリティ対策には、ID管理を含むアクセス制御も必要です。ユーザーが必要なデータやシステムにのみアクセスできるようにしましょう。

また、退職者などのアクセス権について厳密な管理手法を導入することで、セキュリティを強化することができます。

エンドポイントセキュリティには、ユーザーIDとパスワードを厳格に管理し、不正アクセスや情報漏洩を防ぐことが重要です。

エンドポイントセキュリティまとめ

エンドポイントセキュリティは、エンドポイントと機密情報を保護し、データ漏洩やマルウェア攻撃を防ぐために重要な対策です。エンドポイントがサイバー攻撃を受けると、全体のネットワークに深刻な被害を与える可能性があります。

下記を導入することで、セキュリティリスクを最小限に抑え、ネットワーク上のエンドポイントを効果的に保護可能です。

  • ガイドラインの参考
  • 環境整備とシステムの見直し
  • 振る舞い検知
  • マルウェア検知
  • ID管理

このように、エンドポイントセキュリティの特徴を組み合わせて、エンドポイントセキュリティ戦略の参考にしてみてください。

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