PMP資格とは?資格取得のメリットや難易度と試験勉強の方法を紹介!
PMPとは、プロジェクト・マネージャーとしての実績や知識をPMIに認定されたことを証明する資格です。PMP取得には最低36ヶ月以上の実務経験と35時間以上の研修を受講しなければなりません。
本記事ではPMP資格の内容やメリット、勉強法などを解説します。
PMPとは、プロジェクト・マネージャーとしての実績や知識をPMIに認定されたことを証明する資格です。PMP取得には最低36ヶ月以上の実務経験と35時間以上の研修を受講しなければなりません。
本記事ではPMP資格の内容やメリット、勉強法などを解説します。
PMP資格とは、PMIという団体が認定するプロジェクトマネジメントの経験や知識を保有していることを示す資格です。2023年の日経転職版の役立つ資格ランキングでは、PMPがMBAを抜いて1位を獲得しています。
役立つ資格ランキングは実際に仕事で役に立ったか、会社や転職活動などで評価されたかが基準となっており、実際に使える資格であることが伺えます。
本項目では、PMPに関わる用語の説明や試験の概要を解説するので、ぜひ参考にしてください。
「プロジェクトマネジメント」とは目的を達成するために、利用できる資源や成果物の品質、リスクなどを総合的に管理することです。
プロジェクトマネジメントは、プロジェクト全体を俯瞰して判断できる能力が必要であるため、作業者ではなく管理のみに集中する「プロジェクトマネージャー」が実施します。
PMPは、プロジェクトマネジメントに必要な知識や経験を証明するための資格です。プロジェクトの要件として指定されることもあるため、取得しておくとキャリアアップにつながります。
PMI(Project Management Institute)とは、1969年に設立されたプロジェクトマネージャーのための会員組織のこと。プロジェクトマネジメントの標準策定やPMPの認定を実施しています。
PMI会員向けには、セミナーなどを開催したり、ガイドを配布したりなど学習を続けられる環境が整えられています。
PMI会員は、PMPの受験料・更新料を割引料金で受けられ、PMBOKが無料でダウンロードできるなどがメリットです。ただし、PMI会員になるにはUS$139.00が年会費としてかかります。
プロジェクトマネジメントの手法などをPMIが体系化したもので、プロジェクトで利用する資源の管理以外にも、プロセスにも焦点を当てて管理方法を標準化しています。この「PMBOK」に基づいた国際資格がPMPです。
現在第7版が最新版であり、PMP資格を学習するときは最新版を理解しなければなりません。
PMPを受験するには、以下いずれかの要件を満たさなければなりません。
条件 | 学歴 | 実務経験 |
① | 高校卒業・準学士号 または海外の同等資格 | 60ヶ月以上 |
② | 学士号または 海外の同等資格 | 36ヶ月以上 |
③ | GAC認定プログラムによる学士号 または大学院卒業 (学士号・修士号 または海外の同等資格) | 24ヶ月 |
(引用:PMI「プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル(PMP)®試験内容の概要」)
上記のほかに、正式なプロジェクトマネジメント教育を35時間以上、受講しなければなりません。実務経験の期間には以下の条件があるので注意が必要です。
実務経験が必要な資格である点は覚えておきましょう。
PMPを受験するために必要な費用は、PMIの会員かどうかで以下の通りに異なります。
受験料 | |
PMI会員 | US$405.00 |
PMI非会員 | US$575.00 |
PMI会員になるにはUS$139.00の年会費が必要です。PMP受験のためにPMI会員になる場合は、合計US$544.00で受験できるためPMI非会員よりも安く受験できます。
参考:PMI「プロジェクトマネジメントプロフェッショナル (PMP) ®」
また、受験料のほかにも、PMI公式研修を受ける費用や参考書・問題集の書籍代を考慮しましょう。
テストは人・プロセス・ビジネス環境の3つの領域から構成され、テスト項目の割合は以下のとおりです。
領域 | テスト項目の割合 |
人 | 42% |
プロセス | 50% |
ビジネス環境 | 8% |
PMP試験では領域ごとに設定された「タスク」をすべて含みます。「タスク」とはプロジェクトマネージャーの基本的な責任のことです。たとえば、領域「人」のタスクでは、「チームをリード」「プロジェクトの合意に向けて交渉」などが該当します。
問題集に何度も取り組み、PMP試験で出題される領域の割合を体感しておきましょう。
PMP資格は3年ごとに更新する必要があります。PMP試験の更新は取得してから更新期限までの3年間で60時間の研修を受けることが条件です。もし、資格の期限が切れた場合でも1年間の執行猶予があり、執行猶予を含めた期間内に条件を満たせば更新できます。
ただし、以下のとおり更新料がかかる点は覚えておきましょう。
更新料 | |
PMI会員 | US$60.00 |
PMI非会員 | US$150.00 |
本項目では、PMPを取得するメリットを紹介します。
PMP資格に取り組むことで、継続的な学習習慣が身に付きます。PMPは、受験のほかにも3年間で60時間の研修を受けて更新しなければなりません。継続的に学習しなければ維持できない資格であるため、学習習慣が身につく点はメリットといえます。
PMPを取得することでキャリアアップが期待できます。プロジェクトマネジメントの経験や知識を対外的にアピールできるため、重要なプロジェクトを任せてほしいときや、高いポジションを得たい場合に効果的です。また、PMPは国際資格であるため、外資系の企業で優遇される可能性があります。
PMPはIT業界や金融業界などホワイトカラーの業界だけではなく、どの業界でも活用できる資格です。プロジェクトマネジメントはすべての業界で必要な知識であるため、取得しておくことで活躍できる機会が増えます。
PMPは業務に活用できる内容を盛り込んだ資格です。たとえば、工程を作業ごとに分けて納期を管理する方法や、プロセスを立上・計画・実行・監視・終結の5つに分解した考え方は、積極的に業務に落とし込むと管理しやすくなります。
PMPは国際資格であり、海外で通用する資格です。日本国内だけでなく、海外で活躍したい場合に、PMPを取得していることをアピールできると雇用してもらえることがあります。雇用条件としてPMP資格を持っていることを掲げている企業もあるので、取得しておくと良いでしょう。
PMPの学習を通じて人脈を拡大できることもメリットの一つです。特にPMI会員の場合は、部会活動への参加やセミナーを通じて、さまざまな業種のプロジェクトマネージャーと関わる機会が増えます。
PMP資格の取得を通じて、プロジェクトマネジメントの知識がつけられるため、スキルアップにつながります。知識を生かしてスムーズにマネジメントを実施できることは、チームの士気に影響するため、業務の効率を上げるのに効果的です。
PMP資格の難易度は、合格率・合格点が公表されていないため不明です。非公式な情報によると合格率は60 〜 80%、合格点は60%と推定されています。
PMPの試験問題数は、採点される175問と採点されない予備問題5問で構成された180問です。合格点が推定通りの60%であれば、175問のうち110問以上を正解しなければなりません。
本項目では、PMP資格を取得するための勉強方法を紹介します。
PMPの合格体験者のなかには、PMI公式参考書や問題集などを使用して独学で受かった人もいます。PMP資格試験用の問題集はさまざまな種類がありますが、手を広げすぎず冊数を絞って何周も見直すと効果があるといわれています。
PMIでも「PMI Study Hall ESSENTIALS」で模擬試験を有料で提供しているので、試験対策に活用しましょう。ただし、英語サイトであるため英語が読解できない場合は、日本語翻訳で試験問題を閲覧しなければならない点は注意が必要です。
独学の勉強が難しい方は、セミナーやスクールを活用しましょう。カリキュラムが組まれているのでスケジュールを組む手間が省け、試験に出題されやすいポイントを絞った学習が可能です。
独学よりもPMPを取得するための費用が高くなりますが、合格する可能性が上がりやすくなるため、検討するとよいでしょう。
本項目では、PMPの申し込みから取得までの流れを解説します。
PMP資格を取得するには、35時間以上の研修を受講しなければなりません。研修の条件を満たしていない場合(=受験資格がない場合)は、PMI本部が認定した公式研修を受講してください。受講後は受験申請に必要な修了証を受け取りましょう。
次に、PMIアカウントを取得しましょう。PMIアカウントはPMPを受験するために必須のアカウントです。PMIアカウントの登録はPMI会員の登録と異なり、PMIアカウントだけを登録しても年会費は発生しませんが、PMI非会員の受験料がかかる点は注意しましょう。
PMI公式サイトからPMPの受験申請をして、受験料を支払いましょう。受験申請は「受験資格」を取得するために実施するものです。受験申請後は、受験料支払いの案内が記載されたメールに従って手続きします。
PMPの受験資格を取得し、受験料の支払いが完了したら試験を予約します。試験を予約するには、テストセンターが指定する予約システムから行わなければなりません。テストセンターでの受験ならピアソンVUE社から、オンライン受験ならATA社のサイトから予約可能です。
PMP試験を受け、結果発表を確認します。試験は230分で実施され、試験中は2回の10分間休憩が与えられます。休憩時間は以下の第1セクションと第2セクションの後に設定されています。
セクション | 問題番号 |
1 | 1~60 |
2 | 61~120 |
3 | 121~180 |
一度休憩を開始してしまうと、休憩前のセクションの問題に取り組むことはできません。セクションごとに解答を見直す時間を考慮して時間配分する必要があります。オンラインで受験する場合は、集中力が途切れないよう環境を整えておきましょう。
PMP資格は国際的に通用する資格です。受験するには8年間のプロジェクトマネジメントとしての経験が必要であり、誰でも受験できる資格ではありません。そのため、PMPを取得できれば、キャリアアップやPMP資格を条件としている仕事を得ることが期待できます。
また、知識の見直しによって、現在担当しているプロジェクトの質をあげ、チームの士気を高める効果もあります。現在や未来のプロジェクトマネジメントの質を向上させるため、PMP資格を取得しましょう。
コンサルティングに関しては、専門性を持ったコンサルタントが、徹底して伴走支援するクオンツ・コンサルティングにご相談ください。
クオンツ・コンサルティングは『設立から3年9ヶ月で上場を成し遂げた事業会社』発の総合コンサルティングファームです、
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