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シニアマネージャー

尾方 哲郎

2025年中途採用

当社に転職されたきっかけは何ですか?

最近は新卒の就職先人気ランキングに「コンサル業界」があがるほど、コンサル業界は身近な存在となっていると思います。業界の裾野拡大とともに、尖った専門性よりも、業界全体の潮流として、規模拡大を志向が強くなっていると感じています。その結果、お客様と対等ではなく、下という立ち位置のコンサル像が形成しつつあります。 「量」よりも「質」に拘った、本来のあるべきコンサルに少しでも戻したい、と常々考えておりました。私がこれまでの関わったプロジェクトは、サービスの質やお客様のことをしっかり意識したデリバリーを心掛け、その甲斐もあって、1つのプロジェクトが終わっても長くお付き合いさせていただいております。 お客様と対等以上で、信頼される仲間として認知され、難しい課題にお客様と一緒に取り組む、そんな昔ながらの「コンサルタント」集団を原点回帰ではないですが、クオンツで作り上げたいと考えて、当社に入社致しました。

クオンツ・コンサルティングの強みについて教えてください。

当社の強みは、Low Cost Full Service(廉価だが良質なサービス)だと考えています。 一般的に、サービスに要するコストと品質は、トレードオフの関係と考えられることが多いのではないでしょうか。例えば、航空業界では、LCC(廉価だが簡素なサービス)とキャリア(高価だが良質なサービス)に大別されています。「低価格かつ高品質は成立しない」との命題は真であるように思えます。 しかしながら、私は当社の大きな強みは、命題に反して、「Low Cost Full Service(廉価だが良質なサービス)」だと考えています。 専門としている金融リスクは、金融工学・確率論などの数理、デリバティブなど金融商品やトレーディング等の実務知見、リスク管理態勢・ガバナンス、規制業界のため金融法令、各種計測のためシステムやデータベースに対する知見など、多種多様な知見・経験を必要とします。 金融リスクについての経験・知見が豊富な専門家をアサインする場合、大手コンサル会社では報酬面が大きく膨らむことから、CVに名を連ねるだけで、実際は実務経験や知見の乏しい若手スタッフが担当しているケースが多いのが実状です。その点、当社は職位の高いベテラン層の報酬単価も大手対比で廉価であり、プロジェクトにしっかりコミットする、すなわち、Low Cost Full Serviceが実現できるのが大きな特徴であり、最大の強みだと考えています。 経験・知見ともに豊富な専門家が最前線で、デリバリーをリードし、顧客への満足度を高めつつ、アサインされた配下のスタッフもプロジェクトを通じて学ぶことができる、これが成長に向けた好循環だろうと考えています。

クオンツの企業文化について、特徴的だと感じる点はありますか?

前職も、現職も、コンサルティング業界であり、クライアントへのサービスの面で、本質的には大きな違いはありません。ただ、クライアントへの向き合い方の必死さや、知見・スキルといった個人の資質を高める努力は、随分と違うと考えています。マインドセットが大きく変わった、と言ってもいいでしょう。 あくまでも私見ですが、クライアントが提案書を評価する際、①提案内容、②組織、③個人の3つの大きな観点があると考えています。 前職のような大手コンサルの場合、組織については誰も疑うところがないくらい信頼を勝ち得ています。長年の歴史の上に培った、大手のブランド力、信頼力は圧倒的です。一方で、当社についてはベンチャー・コンサルやスタートアップ企業といえば聞こえは良いものの、法令上の区分では「中小企業」に過ぎません。何も知らない人が、大手企業と中小企業を比べ、どちらの提案を選ぶかと問われれば、恐らく、大手企業を採択するでしょう。 当社の競合先は、当社のような中小企業ではなく、世界中にブランド力を以て展開している大企業です。中小企業が大企業に打ち勝つのは至難の業です。到底、組織の面では勝てません。だから、大手コンサル会社の時より、圧倒的に必死に、クライアントに向き合い、提案内容の質を高め、そしてスキルや知見といった個人の資質を高めることに、今まで以上に注いでいます。マインドセットは大きく変わったと思います。

今後のキャリアビジョンについて教えてください。

これまで金融リスクの分野は、Big4の牙城となっていました。これは金融業界の出身者が比較的、保守的であったり、安定志向であったり、大手・ブランド志向が強いためです。一方で、20年近く、低金利環境にあったこともあり、リスク管理分野は金融機関で人材育成が進まず、キャリア採用の受け皿となる大手コンサルにも豊富な経験者人材の流入が難しく、未経験者・新卒採用によりリソースの確保を進めている状況です。 かつて、私がクライアントとしてサービスを受けていた頃、大手コンサルは質も高かったと思いますが、近年はかつての優秀なコンサルは年齢とともに引退し、品質は低下傾向にあると考えています。会社の看板にぶら下がってビジネスしている方もいるでしょう。 確かに、大手のブランド力、看板の力、影響力は強力です。でも実態はどうでしょうか? コンサル業界は莫大な設備投資が必要な航空業界とは異なります。航空業界のLCCでは実現できない、Low Cost Full Service(廉価だが良質なサービス)が可能だと考えています。私は、Low Cost Full Serviceに商機を見出したいと考えています。 Zero to Oneは苦難の連続です。一度、Oneになれば、1に何を乗じても乗じた数N(N>0)になります。Low Cost Full Serviceを根付かせ、そして、大きなビジョンですが、日本経済の潤滑油である金融業界に本当の意味で貢献したいと考えています。

今後のクオンツ・コンサルティングにおいて、どのような人材が必要だと思いますか?

Low Cost Full Serviceが当社のビジネスモデルの特徴だと考えています。Low Costは経営合理化で実現できでも、Full Serviceが難しい。Full Serviceを担える人材を育成したいと考えています。そのためには、まずデリバリーをリードするマネジャーの育成が急務だと考えています。

最後に、候補者へメッセージをお願いします。

提案やサービスの品質に徹底的に拘りましょう。当社のような無名の中小企業の場合、質が悪ければ、「安かろう、悪かろう」でバッサリ切られます。大手には実現できない、Low Cost Full Serviceを目指すべく、無駄なコストは排除しつつ、徹底的に品質に拘って下さい。