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マルウェアとウイルスの違いとは?感染経路と対策や感染してるかの見分け方を解説!

マルウェアとウイルスの違いや種類。それらを見分ける方法、対策については、十分に理解している人は少ないかもしれません。本記事では、マルウェアとウイルスの違い、感染経路、対策方法、感染しているかの見分け方について解説します。

目次

  1. マルウェアとは?
  2. マルウェアの代表的な種類と特徴
  3. マルウェア感染の見分け方
  4. マルウェアの感染経路
  5. マルウェアへの予防対策
  6. マルウェアとウイルスの違いまとめ

マルウェアとは?

マルウェアとは、「悪意のあるソフトウェア」の総称で、さまざまな方法で感染を広げ、多種多様な目的で使用されます。これには、金銭的利益のためのデータ盗難、システムの破壊、スパムメールの送信、不正な広告の表示、サイバー攻撃の実行などがあります。

その種類は多くあり、ウイルス、スパイウェア、トロイの木馬、ランサムウェアなどがマルウェアに含まれます。見分け方はその症状と感染経路によって大別されます。

マルウェアとウイルスの違い

「マルウェア」と「ウイルス」は混同されることがありますが、正確には別の意味を持ちます。

ウイルスとは、マルウェアの種類の一つであり、自己複製する能力を持ち、他のプログラムに感染して、システムに害を及ぼす特徴があります。

マルウェアの種類のうち以下の特性があるものを特に「ウイルス」と呼びます。

  • 自己複製する能力を持つ
  • その感染が拡大していく

自己複製を繰り返し、他のプログラムに感染して、システムに害を及ぼす種類のものを「ウイルス」と呼びます。

マルウェアとウイルスは混同されがちですが、この違いをしっかりと認識することが大切です。

マルウェアの代表的な種類と特徴

マルウェアには様々な形態が存在し、その中にはウイルスや、ワーム、トロイの木馬、そして、スパイウェア、ランサムウェアなども含まれます。

その種類の違いを理解して適切な対策を講じることが重要です。

代表的なマルウェアと特徴は以下をご確認ください。

名前

特徴

 トロイの木馬

正当なソフトウェアに見せかけ、悪意のある行為をする

 スパイウェア

ユーザーの情報を盗み、監視する

 ランサムウェア

データを暗号化し、身代金(ランサム)を要求する

 ウイルス

ファイルやプログラムに感染し、自己複製する

アドウェア

WebブラウザやPC上に広告を表示する

ルートキット

システム管理者の権限を乗っ取る

エクスプロイトキット

脆弱性を悪用してマルウェアを侵入させる

バックドア

システムやネットワークにアクセスするための手段を攻撃者に提供する

キーロガー

キーボードで入力した情報を記録し、外部に送信する

マルウェア感染の見分け方

マルウェアに感染してしまった場合、次のような症状、状況が発生します。

デバイスのパフォーマンスが悪化

マルウェアに感染してしまうと、デバイスのパフォーマンスが下がってしてしまうことがあります。

デバイスのCPUやメモリを大量に消費して、本来使われるリソースを消費することがその原因です。

マルウェアがリソースを占有してしまうと、他のプログラムの動作やデバイス機器全体の操作性に影響を及ぼすことがあります。

見知らぬファイルのDLや既存データの削除

マルウェアは、インターネット上から悪意のあるファイルをダウンロードしたり、ウイルスとして自身のコピーを複製したりすることがあります。さらにデバイス内にある既存のデータを削除して、システムに重大な損傷を与えることがあります。

これは、実際にファイルやデータを削除しているのではなく、ファイルシステムやディレクトリ構造を不正に書き換えて、ファイルを見えなくしている場合もあります。

デバイスの突然停止や再起動

マルウェアに感染してしまうと、デバイスが停止したり、自動的に再起動したりするなど、システムの安定性が損なわれることがあります。

重要なシステムファイルを損傷させたり、システムプロセスを不正に終了させたりすることで、OSの正常な動作を妨害して、システムの安定性を低下させ、デバイスの突然停止や再起動を引き起こします。

マルウェアの感染経路

マルウェアに感染していることが判明した場合、その感染経路を見分けて、特定することが大切です。何が原因だったのか、それを特定することがサイバーセキュリティにおける重要事項であることは言うまでもありません。

感染経路はいくつもあり、それぞれに侵入を阻止するための方法が異なります。

フィッシングサイト

フィッシングサイトとは、有名なECサイトや金融機関、行政機関などの信用性のある正規のウェブサイトであるかのように巧妙に作られた偽のサイトです。

サイトにアクセスして個人情報やログイン情報を入力すると、その情報は悪意のある第三者に盗み取られてしまいます。

これによって、金銭被害や、個人情報の流出、そしてマルウェアの感染の危険が高まるなどのリスクがあります。

メール

スパムメール、フィッシングメールはマルウェア感染の主要な経路の一つとして使われます。ユーザーに宛てた本物そっくりなメールが送信され、ユーザーが添付ファイルを開いたり、記載されたリンクをクリックすることで、マルウェアに感染することが多くあります。

これらのメールは、一見すると正規の企業や機関から送信されたように偽装されていることが多いため、個人情報や機密情報が漏洩するなどの重大な被害に繋がる可能性があります。実行ファイルだけではなく、ドキュメントのマクロに含まれることもあるので、注意が必要です。

ファイル共有ソフト

P2P、クラウドドライブ、大容量ファイル送信サイトなどのファイル共有ソフトウェアを通じてマルウェアに感染したファイルをダウンロードしてしまうことがあります。

身元や組織のはっきりしないファイル共有ネットワークを利用する場合はかなりリスクが高まりますので、そういったところからファイルをダウンロードしないことが大切です。

アプリやソフトウェアのインストール

信頼できないサイト、あるいは公式を装ったサイトから、ソフトウェアをインストールした場合、マルウェアに感染することがあります。正規のアプリケーションがインストールされたように見えても、そこにプラスしてマルウェアがインストールされてしまうこともあるので、注意が必要です。

ネットワークへの侵入攻撃

ネットワークのセキュリティ上の脆弱性を利用して侵入し、そのネットワークに接続されているデバイスをマルウェアに感染させます。

セキュリティの脆弱性が生じる原因には、ソフトウェアのバグ、設定ミス、OSやファームウェアの未更新、あるいはIDとパスワード情報を抜き取られた(脆弱なパスワードを類推される)ことなどが挙げられます。

ウイルス汚染されたデバイスの装着

マルウェアに感染した物理的デバイス(USBメモリ、HDD、SDカードなど)が、クリーンなコンピュータやネットワークに接続されることで感染します。

実行ファイルを起動することなく、接続しただけで感染する場合もあるので、保護されていない外部デバイスを安易に接続することは、マルウェアに感染してしまう危険性を高めてしまいます。

マルウェアへの予防対策

マルウェアに感染する危険性を放置することは、機密情報の漏洩やシステムの安全性などの担保において、多大なリスクがあります。その種類と症状を見分け、感染経路を特定し、しっかりとした対策を取ることが大切です。

対策方法として以下があります。

セキュリティソフトの導入

キュリティソフトの導入は、基本的な予防対策の一つです。すでに感染してしまっている場合は、マルウェアやウイルスを除去できます。

信頼性のあるソフトウェアを選び、常に最新の状態に保つことで、新しい脅威にも対抗できます。

不審なメールや添付ファイルを開かない

メールから被害を受ける場合、本文中のフィッシングサイトへ誘導するURLのクリックと、添付ファイルを開いてしまったことによる感染がほとんどです。内容が不審なメール、発信元が不明なメールは開かないことが肝心です。

内容が本物と酷似していて、発信元も精巧に偽装されていることがあるので、細心の注意が必要です。

ソフトウェアは公式サイトからインストールする

ソフトウェアをダウンロードするときは、常に公式サイトやアプリストアからダウンロードすることを心がけることが大切です。非公式サイトからのダウンロードは大きなリスクがあります。

また何らかのファイルを実行するときには、常にセキュリティソフトの監視機能を使って、事前に感染を防ぐ意識を持つことが大切です。

OSは常時最新版にアップデートする

PC、スマホともに最新版のOSにアップデートすることも感染を未然に防ぐには有効な手段です。定期的にアップデートを確認して適用することでセキュリティ問題が改善され、マルウェアやウイルスを防ぐ有効な手段となります。

不審な外部デバイスを使用しない

USBメモリやSSDなどの外部デバイスは、不審なものを接続しないことが肝心です。

必要な場合にのみ、接続前にセキュリティスキャンを実行して、感染していないことを確認してから接続するようにしましょう。

データのバックアップの日常化

マルウェアに感染すると、データが失われてしまうことがあります。

万が一、感染してそのような状況になってしまった場合にも対応できるように、「重要なデータはバックアップを取っておく」ということを日常化する必要があります。

クラウドサービスや外部ドライブ、LANで構築されたサーバ等を利用して、万が一に備えるシステムを構成することが、データを守る上では重要です。

従業員へのサイバーセキュリティ教育実施

企業においては、個々の従業員が高いセキュリティ意識を持つことが重要です。ふとした油断からマルウェアに侵入されてしまっては元も子もありません。

従業員がサイバーセキュリティについての知識を学ぶことや、不審なメールの見分け方やリスクのある感染経路を知っておく、ID・パスワードの管理方法などについて正しく伝えるという地道な教育を日々の経営から実践するようにしましょう。

そして、これらの内容をそれぞれが業務内外に関わらず、日頃から常に留意しておくことが被害を受けないためには大切です。

マルウェアとウイルスの違いまとめ

マルウェアは悪意を持ったソフトウェアの総称であり、ウイルス、トロイの木馬、スパイウェア、ランサムウェアなど、多種多様な形態が存在します。特に、ウイルスは自身を複製し、他のプログラムに感染する特徴がありますので注意が必要です。

また、マルウェアの侵入経路は多岐にわたり、フィッシングサイト、怪しいメール、安全でないファイル共有ソフト、不審なアプリのダウンロード、ネットワーク攻撃などが挙げられます。

対策としては、信頼できるセキュリティソフトを利用し、不審なメールや添付ファイルを開かない、ソフトウェアは公式サイトからダウンロードする、OSを最新に保つ、怪しい外部デバイスを避ける、重要なデータを定期的にバックアップする、従業員にサイバーセキュリティ教育を施すなどが重要です。

マルウェアやウイルスからデバイスを守るためには、これらの対策を日常的に実施し、常に警戒心を持つことが大切です。

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